2.納期を決める

目標達成の日付を決めます。
未来の自分に達成を届ける日を約束します。
試験や大会などは日付が確定しているので、
とても分かりやすいですね。

「明日やろうは馬鹿野郎」なんて言葉もありますが、
人間は弱いもので、締切や期限がないと、ついつい、
やるべきことを先延ばしにしてしまいます。

努力せずにその日を迎えると、大変な事になるように
目標と納期の設定を工夫する必要があります。
なぜなら、そうすることで強制力が働き、
取り組みに推進力が生まれるからです。

結婚式前にダイエットする女性が多いのも、
ウェディングドレスを着て注目を浴び、
たくさん写真も撮られるのが分かっているから。

英会話の習得なら海外セミナーへの参加や、
海外旅行、ホームステイなどを目標にして、
3ヶ月先や半年先の予約を入れてしまいます。

ギターやピアノなど楽器演奏の習得なら、
発表会や演奏会の日付を入れ、会場を予約します。
いきなり武道館は無理でも、知人を20人集めて、
レンタルスペースやライブバーで披露するとか。

できるようになったら、こうしようではなく、
この日にこうするためにできるようになろう。
この方が継続的に努力し続ける事ができます。

困難を乗り越えてやり抜き、やり遂げるための工夫です。
ですから目標や納期までの期間も、ちょっとびびるくらい、
少し背伸びするくらいが成長も早いでしょう。

全くゼロからのスタートで武道館をいっぱいにする!とか、
大それた志を抱いた場合には、それを数年後の大目標とし、
その実現のために何が必要か書き出し、子目標を立てます。
さらに子目標を達成するための孫目標を立てます。

そして優先順位の高い孫目標からひとつひとつクリアします。
詳細は「一里塚を置く」の章に譲りますが、
大志を抱きつつ、できることを増やし、確実に成長することです。

大目標の納期を決めたら、逆算で子目標、孫目標の日付も決めます。
大目標の視覚化、言語化ができたら、大書して部屋に貼ります。

まずは3ヶ月後から半年後に達成する孫目標から工程表を作成します。
大目標の工程表は必要ありません。数年かけてステージを上げていく。
そんな場合はステージが上がる度に見える景色、気付きも変わります。
取り組みも当然変わってきます。

だから、数年後に成長した自分がどんな取り組みをしているかなんて、
未熟なうちはわからないのです。まずは直近の目標に集中することです。


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