13.無理無駄ムラを省く
「棚卸し」をして自身の「取り組み」を振り返る時、
無理無駄ムラの3Mを探して改善します。
あまりにも多くの作業を短期間に詰め込んでしまうと息切れします。
いきなりトップギアでクラッチ繋いでもエンストするのは当たり前。
無理!無理!無理!無理!無理!で、諦めちゃう。
ん、これはあれだ、無理だ。と気付いたなら、無理を省く。
人にお願いしても良い作業、外注しても良い作業は、他人に振る。
作業の目的をしっかり押さえて、無理は禁物です。
作業手順を見直すと、無駄が見えてきます。
「環境を整える」の章でも触れましたが、
作業の本分に多くの時間を割き、集中できるように、
それに付随する準備や段取りを簡潔にして、無駄を省く。
建設業界でも段取り八分と申しまして、
作業の本分であるペンキを塗るとか、壁紙貼るとか、型枠建てるとか、
その前にやらなきゃいけないことがいっぱいあります。
塗装の作業手順で言うなら、塗装範囲の下地作り、塗装範囲外の養生、足場の確保など
実際に塗料を塗り始めたら30分で終わる作業のための前段取りに何時間も掛かります。
そこが作業効率を上げ、生産性を上げるための創意工夫のしどころでもあります。
仮設足場や、資材搬入など、作業の本分でないところで手間取らない工夫をします。
そして日々の取り組みにムラがないか、見直します。
できてる日とできてない日があるなら、その原因を探ります。
外的要因なのか、内的要因なのか、コンスタントに取り組めるように、
洗い出した原因を取り除いていくわけです。
建設土木業界では天候によって、作業効率や生産性が左右されがちです。
毎日ジョギングやランニングを始めた人も最初の難関が雨でしょう。
雨天中止と最初にルールを決めて、それを織り込んで予定を立てるか。
雨天時はジムに行きマシンで走る、と代替案を持ってくるか。
小雨程度なら走ると決め、レインウェアを段取りしておくか。
というように、取り除けない要因には対抗策を工夫したいですね。