11.何度でも立ち上がる
どんなに綿密な計画を立てても、
どんなに高い志を持っていても、
どんなに助言者や協力者を得ても、
どんなに問題発見と解決を繰り返しても、
人は必ず失敗します。
失敗とは失ったり敗けたりすることです。
目標達成した人というのは失敗しなかった人ではありません。
何度失敗しても達成するまでやり続けた人です。
つまり失敗はゴールではありません。
過程の一場面、通過点に過ぎないのです。
不世出の天才バッターと呼ばれるイチローでさえ、
通算打率は4割以下、2回に1回も打てません。
ノーヒットで終わる試合もありました。
俺には才能ないや、とやめてしまえばそれまで。
メジャーで名球会入りするような成績は残せなかったでしょう。
安西先生の言う通り「あきらめたらそこで試合終了ですよ」
今日これをやりきるぞ!徹夜してでもやるぞ!
猛烈に頑張ったけど、やっぱり無理だった。
所詮こんなもんだ、もう駄目だ。
となるよりは、今日は駄目だった、明日もう一回やってみよう。
いままで散々色々試してみたけど駄目だった、でも今日もう一回試してみよう。
というように、何度でも何度でも何度でも立ち上がり「必ずできる!」と言う。
とても簡単で単純なことなのですが、
扉が開く一歩手前で扉を叩くのを辞めてしまう人が多いのです。
ベビーステップです。
何回か尻餅ついたり、ちゃぶ台の角に頭をぶつけたりしても、
赤ちゃんは歩くのをあきらめたりしません。
まだ足腰の発達が弱くて、歩ける根拠も実績もないのに、
親や大人達を見て「自分も歩ける」と信じているのか、
何度でも何度でもつかまり立ちして歩こうとする。
歩けるようになるまでそれをやり続ける。
ただそれだけのことなんです。
先天的に足がない赤ちゃんだってお尻で歩くんです。
情熱があるならあきらめていい理由なんてひとつもありません。
だから失敗を恐れないでください。
失敗を重ねた数だけ達成に近づいているのだから。