6.線を引く
やることを決める以上に大事なのが、
やらないことを決めることです。
いよいよ工程表に線を引いていきますが、
やらないことを決める、この線引きも大事になります。
物事が上達し、達人の域になるには、1万時間を費やすと、
言われていますが、1日に3時間取り組んで、1年で1095時間、
9年2ヶ月程で1万時間に達する計算になります。
ただ長い時間取り組むだけでなく、
意図をもって取り組む方が効果が高い。
これは様々な実験で証明されています。
1日3時間あるいはそれ以上の時間を何かに集中するためには、
やらないことを決める必要がどうしても生じます。
1日は24時間しかなく、これはみんなに平等です。
あれもこれもといろんな事に挑戦しても、中途半端になります。
優先順位をつけて、まずはひとつのことに集中する。
そのために無理や無駄を省き、やらないことを線引きする。
そうして初めて工程表に実施線を引いていくことができるのです。
エクセルテンプレートをダウンロードして、
横軸に月日を書き込み、納期から現在までを一枚に表記します。
縦軸に取組むタスクを書き込み、横線でその取り組む期間や時期を示します。
この線引きをする前に、一里塚を置いておき、納期から逆算で線を引きます。
現在から積み上げで線を引いても、納期に間に合わないこともありえます。
納期から線を引き、現在の立ち位置まで引っ張ってくるのです。
目標を定めてイメージした時、時間は未来から流れ始めます。
目標達成した未来が、現在の取り組みや選択を決定していくのです。
工程表が目標達成までの道筋を見える化されたものになっていれば、
成長の過程や、獲得していく知識やスキルなどが、
そこに表現されていることになるでしょう。
納期を迎えた時点、そのひと月前の時点、ふた月前の時点、と
その時々の自分の姿が想像できるでしょうか?
この日までにこのレベルに到達しよう、と子目標が表現できていますか?
取り組みのバランスはどうでしょう。無理や無駄がないでしょうか?
自分の取り組みだけでなく、他人にお願いすることなども網羅されていますか?
もちろん完璧な工程表などないので、取り組みながら進化させていきます。
大きく転んでも構いません。とにかく走り出しましょう。