15.知恵と力を借りる
新しいことを始めたなら、壁にぶつかるのは当たり前です。
その壁をひとつひとつクリアして経験値を貯めてレベルアップする。
ドラゴンクエストと一緒ですね。
いままでにできなかったことに挑戦しているのですから、
壁にぶつかった時に、自分のなかには解決法なんてありません。
攻略本や先にクリアした人に学ぶしかない。
誰もやったことないような人類史上初のチャレンジなら、
ライト兄弟やエジソンのように、
それこそ何万回も試行錯誤するしかありません。
ひとりぼっちでストイックに取り組みができる人は多くありません。
切磋琢磨する仲間がいると刺激を貰えて取り組みも楽しくなります。
また自分の取り組みを、家族や友達など身近な人に理解してもらい、
応援してもらえると、励みになりますよね。
逆に全く理解されず、反対されたり、批判されながらの取り組みは、
とても孤独で苦しいものになります。
とくに大きな壁にぶつかったり、ヘトヘトに疲れた時など、
「オラにみんなの元気を分けてくれ!」ってな状態ですよね。
目標は自分ひとりのワガママであっても良いのです。
たとえそうでも、ひとりで苦労や悩みを背負い込まずに、
知恵と力は借りましょう。
知恵と力はドンドン借りましょう。
大事なことなので二度言いました。
無遠慮に厚かましく、助けて、教えて、手伝ってと言えますか?
また他人の好意などを素直にありがとうと受け取れるでしょうか?
逆説的なのですが、クレクレマインドだと協力や応援を得られません。
ギブやシェアのマインドにあふれた人が、やはりいざという時、
周りの理解や協力を得られて、また素直に受け取りやすいのです。
ギブアンドテイクじゃありません。恩着せがましいお節介は人望を失います。
ギブ、ギブ、ギブ、そしてギブ。そのくらいの気持ちで良いぐらい。
知恵も力も、エネルギーや元気も、分け与えるほどに増えていきます。
もし、エネルギーなど吸い取られるばかりで、
ひどく疲れたり、気分が沈んだりするようなら、
それは与え方が間違っている場合があります。
相手が依存するように「答え」ばかりを与えていないかを疑います。
相手が自分で気付いて立ち上がれるような、
行動に移して、実践して自身でつかみ取れるような、
そんな質問や示唆を与えることが大事なのです。
だから自分が知恵と力を借りるときも同じです。
答えばかりを求めて、探していても迷子になります。
攻略本や先人に依存し過ぎても、自分の経験値はあがりません。
ぶつかった壁を破る解決策は必ずあるはずだと知り、
そのヒントは必ず人を介して、ひょんな形で訪れます。
頭抱えて唸るより、歩く方がいい。
どうせ歩くなら部屋から出て、外を散歩した方がいい。
どうせ外出するなら、人に会った方がいい。
どうせ会ったなら、話をした方がいい。
問題解決のヒントは意外とそんな所に転がっています。