4.一里塚を置く

大きな目標を達成するためには、
子目標、孫目標と、目標を細分化していき、
ひとつひとつステージをクリアしていく。
と「納期を決める」の章で述べました。

3ヶ月から6ヶ月の工程表を作成する際にも
目標と納期を決めたら、そこから逆算で考え、
クリティカルパスを設定します。

クリティカルパスとは、必ず通らねばならない通過点です。
建設現場の工程表であれば、この日までにこれが完了してないと、
納期に間に合わないというポイントがあります。

この日から内装を始めないと間に合わない。
そのためにはこの日までに設備工事を終わらせる。
そのためにはこの日までにコンクリート打設を、
というように、項目ごとに期限ができていきます。

工種に限らず、塗装色の色決めや、使用材料の型番など、
意匠や仕様を決定するのにも期限が設けられ、
それを越えると竣工が納期に間に合わないとか、
後工程にシワ寄せが及びドタバタになって事故が起きる、
なんてことになりかねません。

プライベートな目標であっても同じです。
その目標を達成するために必要な知識やスキルを
この日までに得ておかなければ、納期に間に合わない。
そんなクリティカルパスに一里塚を置きます。

一里塚を置くとは比喩的な表現ですが、
要は子目標にも期限を設定するということです。
そしてそれを工程表に書き記すということです。

結婚式の披露宴を予定しているなら、
少なくともその3ヶ月前には招待状を発送とか。

演奏会が目標なら、1ヶ月前には通しリハをする、
10曲を暗譜して弾けるようにするとか。

それぞれ目標達成までの道筋を輪切りにして、
重要な通過点を明確にし、自覚する必要があります。

そうすることで進捗を推し量り、
このペースでは間に合わないぞ、じゃあどうするか?
という問題発見と解決のプロセスに思考が巡るのです。

最初に決めたルーティン、言われた事、与えらた課題、
それだけをやっていても目標はおぼつきません。
意図をもって学習なり練習なりに取り組む姿勢は必須です。

どこでつまずくのか、なにが上手くいって、なにが苦手なのか、
日々の取り組みを観察し、分析をして、対策を打ち出していく。
そうやって成長進化していく事で目標達成に近づいていくのです。

上手くいくまで何度でもやってみよう。
という諦めない姿勢は大変に立派ですが、
何度やっても上手くいかないなら、
毎回同じように取り組んでも駄目なのです。

やり方を変える、切り口を変える、
上手くいってる人と比較するなど、分析を加えて、
何かしら工夫していかなきゃなりません。

それが楽しむことに繋がります。

苦行を己に課して、歯を食いしばってそれに耐えるだけなら、
取り組み方も間違えているし、やり遂げることも叶いませんし、
たとえやり遂げても満足はできず、喜びも感動も乏しいでしょう。
そんなの人生の無駄遣いです。

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